直線上に配置

よし子ごろく

直線上に配置
70.『とよのコンサートに参加して―池田市民文化会館―』

お盆の帰省ラッシュのニュースが流れると、いつも思います。帰る故郷のある人はいいなあ。ぎゅうぎゅう詰めの新幹線に揺られて帰るだけの魅力が、ふる里にはあるのだろう。

両親の元気な顔を見て、久しぶりに同級生にも会って・・・と一年に一度だけ子供に返った旅なのに違いない。池田生まれの池田育ちで、ふる里のない私はうらやましい限りですが、そのかわり、遠くへ行った友達が帰省して会いにきてくれるのが楽しみです。幼なじみはいくつになってもなつかしいものですね。いつも男の子に泣かされてた、いじめられっ子NO1だった○○ちゃんが、バリバリの女実業家になっていたり、ハンサムでクラス委員の××君が、胡散臭い(うさんくさい)弁護士のような人相になってクラス会にきてみんなをびっくりさせたりと、人はどんなふうに変わっていくか分かりません。だから人生は面白いとも言えるのですが・・・。つい先日に、そんな同級生の一人から、チケットをもらってクラシックコンサートを聴いてきました。

K君は小学校六年間のクラスメートで、六年間一緒に過ごした友達です。(私たちの学年は特殊なテストケースとして、六年間一度もクラス替えがなかった)六年間も一緒だったのだから、K君の事はよく覚えています。スポーツマンの男の子で、やはり運動だけが取得だった私と彼は、池田市の学校対抗の連合運動会がくると、それぞれ男女の代表に選ばれ、放課後に練習させられたものです。六時間目に算数があったりすると、問題が解けた者から帰れるので、勉強の出来るK君はいつもさっさと問題を解いて運動場に向かいます。

一方私の方は算数が大の苦手。どんじりになるまで残り、それでもやっと出来て校庭に出ると、K君は白いハチマキにショートパンツ姿で他の三人の仲間と一緒に待っていてくれました。それから100メートルリレーのバトンの練習などを終えると、もう日も暮れて、小さなほてった顔が夕焼けで真っ赤になっていました。そのK君が今、ステージでシューベルトを歌っています。「冬の旅」「魔笛」「鱒」・・・そのバリトンを聴きながら、私は目を閉じ、この声の響きのどこかしらに五十年前の男の子の声を聴きとろうとしました。声変わりする前の男の子の声が、「お前、早く問題を解いて出て来いよ。」「お前のおかげで練習時間がこんなに遅くなるんだぞ」なんて言ったかしら?いいえ、そんなこと一度だって言ったことなかったよね、K君。でも本当はどうだったの?腹が立っても、一生懸命解けない算数をといている私に対して優しさいっぱいだった・・・のかな?今年で大阪市役所を定年になるK君に、私はなおも語りかけます。幼なじみだからこその親密感をこめて。いつも私に優しかったのは、あれは私がこわかったから?それにしてもあなた、昔から歌がこんなに上手だったかしら。理数科系の硬派のイメージの強いK君とシューベルト。どうもぴんとこないけど、白いハチマキ姿のイメージが強すぎるせいかしら。私を見てにっこり笑ったあなたの顔に、こう書いてあったわ。そんなしおらしい笑顔で僕を見ても、君の事は何もかも知ってるんだぞ。でもあなたの笑った顔、何となく面影が残っていました・・・。

その日私たちは、お互いを「ちゃん」「くん」で呼び合う事のできる同級生という不思議な関係、還暦を迎えた男の子と女の子でした。 

池田市民文化会館のイベントスペースで行われた
第二回「とよのコンサート」素晴らしいクラッシック
コンサートでした。
同級生K君が池小→池附→豊校→京大とすごい
エリートの彼がこんなに素晴らしい音楽と出逢い、
そして定年後も・・・良いこれからにカンパイ!!

平川 好子

(2006年8月15日記)


TOPへ


直線上に配置
72.『東京・ギフトショーの大きさ〜広さにびっくり!』

東京の国際会議場で開かれた“ギフトショー”を見てきました。全国の業者が自信の商品を持ち込み、予約販売するシステムです。

時代の波、流行の移り変りを感じました。その早さ!センスの良さ!はビジネスの烈しい競争の中で生まれた“ギフト”たちはいずれも目を奪う逸品ばかりで、伝統的な古典ものもいいけれど、時代感覚の新鮮さを養うためには、こんな見学も必要だと痛感しました。

私が興味を持っているケータリングにも新しい風が吹き始めています。今までのケータリングは味的にもおいしいものが少なかったり、見た目にもあまり美しくありませんでした。これからは結婚式も好きな場所(例えば海辺で、山で、湖畔で、・・・などいろいろ)でのケータリングが利用される時代になるでしょう。そんな時、どんなケータリングが喜ばれるのか。今私なりに模索中で、近い将来当社の新しい事業として皆様に近日中にご紹介させて頂きます!!

(少しずつ初めております弊社のケータリング部、すぐに見てくださる方は、http://www.bestserve.jpをご覧くださいませ)

さて、東京に行った機会に、私の大好物の“もんじゃ焼き”の勉強もしてきました。私は大阪生まれで、もちろん関西風のお料理が好みですが、どういうわけか、“もんじゃ焼き”だけは地元の“お好み焼き”よりも好きなのです。私の好みが特別に変わっているとは思えないのですが、大阪の地でもんじゃ焼き屋を始めればすぐになくなってしまう・・・というジンクスがあるように思います。なぜ、もんじゃ焼きが大阪で定着しないのか、私にとって食の七不思議の一つです。

皆様はどちら?お好み派?もんじゃ派?・・・

二日間歩いても廻りきれない
広さ・・・!!来年も又、足を
きたえて!!
せっかくのリサーチ!
やっぱりもんじゃは“もんじゃ通り”
に・・・と。
恵比寿ガーデンにあるお店も
リサーチ!!勉強になりました。
今回のショーに参加した中塚君
や千麿君とレインボーブリッジの
前で!!

平川 好子

(2006年9月15日記)


TOPへ


直線上に配置
73.『年金女性のものすごパワー!!』

女性がいつまでも若く、美しく輝いて生きている姿を見るとき、世の中はずいぶん変わったと実感します。世の男性にとっても、それは好ましいことのはずです。男性も女性もとにかくここまで元気で働けた一つのくぎりが年金を頂く時期なのかもしれません。特に女性が少女のように可憐さ熟女のような妖艶さで、今も人生の舞台に美しい花を咲かせ続けている姿は、一見の価値あり・・・かもしれません。

大村崑さんの奥様、瑤子夫人も今もなお私たちの心に咲き匂ってくる美しい花の存在でいらっしゃいます。若い頃から多才だった彼女は、今で言う所の“ネイルアート”の第一人者でした。当時(20年位前)私も頂いたつけ爪は今も大事に持っていますが、瑤子夫人の時代をキャッチする能力には今さらのように驚くばかりです。そして今も「ブラビな女たち」と称して、毎年一回秋にロイヤルホテルで藤本統紀子さん、雪村いずみさん、戸川昌子さん、坂本スミ子さんなどなど我世代には懐かしい大スターの方々が元気にシャンソンのショーを繰り広げられます。彼女はあくまでも原語で歌うことにこだわり、一年に一月ぐらいはナポリに住んで原語で歌うカンツォーネを学ばれています。そんな瑤子夫人ですから、折に触れて彼女の口から「私も来年は70歳。れっきとした年金生活者ですからね」などという言葉が出たりすると、本当にびっくりしてしまいます。本当にお若い!!

お若いと言えば、こんなお話もあります。社員に日々仕事の中で、「仕事で戯れよ」と言われているのは、同じ年金生活世代の日清食品の安藤会長です。毎日会社に出勤!週二回ゴルフ!だそうです。ただいま96歳の現役会長のお言葉だと思うと心に響きます。こんなお二人から比べれば、私たちはまだまだ子供みたいなもの。その子供の私たちが今、団塊の世代として老境の入口をいっせいに潜り抜けたことになります。10年後、20年後、どこに行ってもおじいちゃん、おばあちゃん。そんな中で不幸な出来事も起きているかもわかりません。けれども、わいわいがやがやの戯れの中から第二、第三の瑤子夫人、安藤会長が生まれてくるに違いないのです。いったい何人出てくるだろうかと、それを思うと楽しみです。

ちなみに、安藤会長がチキンラーメンを発明されたのが46歳、カップヌードルの発明は60歳の時だったそうです。


岡村瑤子さん、戸川昌子さん、
藤本統紀子さん、みんな本当に
お若いですね!!        
大村崑さんご一家と私は20年以上
のお付き合いになります。お人柄の
良さから来る、優しさは私だけが感
じることではないと思います。
この方が、来年70歳だなんて!!!
驚・驚・驚!!
大村崑・瑤子ご夫婦との懐かしい思い出!!
崑さんの友情出演、瑤子さんのマドンナ、
そして私の「ベルサイユのバラ」のオスカル!?
なつかし〜〜〜い!!!』

平川 好子

(2006年10月1日記)


TOPへ


直線上に配置

トップ アイコントップページへもどる